最近、自分なりのゲームプランナー論というのを、なんとなくですが確立しようと思っています。というのも、僕自身このお仕事を十年以上やらせてもらって、最近では若い子や学生たちに教える、というか伝えるような機会が増えてきたからです。

何年かまでは自分自身が頑張れば良くて、経験から得たことはあくまで”自分の感覚”でやっていたため、「一々言葉に落としてなかった」 のです。そうなると、自分がやってきたことをいざ伝えようとなった時に、どういう表現をすれば良いのかが、ここ数年の課題だったわけです。

で、自分なりに色々な表現方法を試してみる。それでも場合によってはなかなか伝わらない。当然自分と相手では経験してきた量であったり、それに伴う視野だったりが違うわけだから、一朝一夕で身につくものばかりではないわけです。

そんなことを何回か繰り返していくうちに、自分の中で一つだけ行き着いた答えがあります。「作法や技術なんて、誰だっていつかは覚えるから、それよりももっと大事な事がたくさんある。」ということです。何を言いたいかと申しますと、ゲームプランナー?というよりもエンタメ系クリエイターというものは、表現方法の違いこそあれど「面白いを作る。」「面白いを提供する。」ということが唯一にして最大のお仕事です。

眉間にシワを寄せてエクセルをカチャカチャすることはあくまで手段であって、その先に何を作って、何を世の中に出して、それを手に取った人たちにどんな感情になってもらうのかが、とっても大事なわけです。そうなると当然ながら「作り手である自分自身が、楽しんでないと意味が無い。」ということになります。

ほんで、それは仕事だけに限定してしまうのも、本来はおかしいと思うわけです。ゲームに限らず、世の中には面白いことがたくさんあります。知らないことがたくさんあります。そういった「外の世界にあるもの」については、どんどん積極的に興味を持とう、というのが、今の時点で僕ができる唯一のアドバイスな気がします。

実際のところ、僕がゲーム業界にいて「この人面白いなー。」「この人は素晴らしいな!」と思う人は、大体ゲーム以外にも熱中しているようなものがある人のほうが断然多いです。かくいう僕も、ここ5~6年、ずっと格闘技を習っていたりします。まだまだ上手になりたいと思いますし、ゲームのお仕事が「頭を使って体は不健康」なお仕事なので、バランスを取るという意味でも、結構楽しんでやれていると思います。

そんなわけで「やったことが無いことはやる。」ぐらいの気持ちで、時間なり興味なりお金が許す限りは、自分の世界をどんどん広げていく奴のほうが、将来的に最高のエンタメ屋になれるんだろうなーと思います。最後に、僕が最近やってみた新しいことをいくつか紹介しますねー。

1・ガチャガチャの本体を買った
ちゃんと業務用のやつ。家にガチャガチャあるって、ちょっと憧れるでしょ。 
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2・EMS干渉波を体験した
あの「お腹にまくだけで腹筋運動」ってやつ。どんなもんかなーと思いつつ、普通にテレビショッピングで購入。スイッチ入れて、強度を上げると「ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ !!!」ってなります。
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次はどんなことしようかな~( :3 )<