こんばんは。まだろくにPVも無い夜のお供ブログです。そんななんで基本言いたい放題です。(今回も長め)

今日は”課金型ゲーム”を作る時に重要な「開発と運営」 について雑にまとめたいと思います!←

まだゲーム業界に入っていないかたにはイメージが湧きにくいお話かもしれませんが、スマホやパソコンの課金型ゲームの場合、ゲームを作り上げる「開発チーム」と、売り上げ作りやユーザーサポートを行う「運営チーム」があります。最近では2chやTwitterなどでも、プレイヤーが「運営さん」とか「クソ運営」とか言っているので、わりとユーザーの中でも常用語になってるのかな?と思います。

開発チームというのは、ゲームプラン、グラフィック、イラスト、アニメーション、プログラム、サウンドという、ある意味分かり易い職人達の集まりです。片や運営はというと、実は開発なみに色んな人がいます。それを今回はダーッと適当に書きますよ。

プロデューサー
ゲームのプロデューサーのことです。前回のブログで説明した中ではディレクターとプランナーと並べて説明していましたが、業界的に言うと「人と物と金を集める人」的な意味合いもあり、大規模なプロジェクト人数の場合は運営寄りに動いている場合が多いのではと思います。ともあれプロジェクト的には一番偉い人かな、知らんけど。

運営プランナー
あれ、ここにもプランナーあるやんけ!と思うかもしれませんが、大規模な場合は「開発のプランナー」と「運営のプランナー」が分けられている場合もあります。開発プランナー=ゲーム企画、仕様書、ゲームデータ作りあたりをやって、運営プランナー=ゲーム内のイベントやキャンペーンの運営をやる感じでしょうか。 日々イベント等をやって、お客さんが喜んでいるか、どうやったらもっと盛り上がるか等を考えている、結構大切なお仕事です。ガチャの確率設定とかもしたり、パソコンのMMOなんかに出てくる「GM(ゲームマスター)」なんて役割もこなしたり、昔のゲームだったらゲームの最新情報メルマガを書くのもここらへんかと。知らんけど。

カスタマーサポート
ゲームを遊んでいて困ったことがあった時に、メールでお問い合わせをすると思います。 それを確認&対応するのが、このカスタマーサポート(CS)です。課金したのに反映されてないーとか、ゲームのデータが無くなったーとか、ガチャの確率絞りすぎだろ氏ねーとか、毎日ユーザーさんの色んな声に対応するタフネスさが求められるお仕事です。送られてきた質問や問い合わせを他チームと共有し、ゲームをより安心して楽しんでもらうための改善提案をする、なんてこともします。

マーケティング
ゲームタイトルそのものに直接関わるというよりは、今のゲーム市場で、どんなジャンルや世界観のゲームが売れてるのかとかを分析するような人達です。一つのプロジェクトに対して専任でやっているというよりも、他の部署として複数のプロジェクトを横断的に色々やっているケースが多いかと思います。この人達がいることで、自分達が作ったゲームが今市場に出した時にタイミングやクオリティ的にイケてるかの判断をしてくれたりもします。ともあれ世の中の動きをジーッと観察してチャンスを見つけるという、開発の職人達にとっては嬉しい影の味方だと思いますよ。

プロモーション
作ったゲームをあっちこっちに宣伝する人達です。みんながよく見る2chまとめ等のサイトに広告を出向したり、ゲーム雑誌のコラボ企画を考えたり、リアルなイベントを立ち上げてゲームの外側から盛り上げたりしてくれます。広告も「ABテスト」という物をやったりしながら効果測定と改善をするなんてこともしてくれます。プロジェクトの規模に寄ってはプロモーションの予算が限られているので、その中で工夫して、できるだけたくさんの人に「面白そう!」「やってみたい!」とお客さんに思ってもらうという、頭を使うお仕事です。

ウェブ
ゲームの公式ページだったり、運営情報ページ、公式ブログ、Twitterなんかもやってる人達です。ゲームを遊んだことが無い人向けには「面白そう!」と思ってもらうようにサイトをカッコよく作ってくれます。ゲームをすでに楽しんでくれてる人達向けには、ゲーム内の最新情報や、ユーザーがもっと盛り上がるようなイベントページなどを作っていたりもします。ともあれウェブ屋さんのおかげで、ゲームをしていない時でも最新情報をすぐにキャッチできたりもするので、とってもいい人達です。(適当

データマイニング
みなさんが普段ソシャゲとかを遊んでいる時に、裏側では実はメチャクチャ色んな情報を取得しています。今日は何人ゲームに登録してくれたとか、何人課金してくれたとか、ゲームが何日ぐらいで飽きられているかとか。そいうったゲーム内の各種数値を分析して、どこを改善すればもっと売り上げが上がるのか、ユーザーさん達に長く楽しんでもらえるのかを考えるお仕事です。一つのゲームだけを分析しているケースは少なく、他にも色んなゲームをプレイしたり、数字を分析して、より精度の高い改善施策を考えます。

と、大体こんな感じが運営チーム(寄り) の人達じゃないでしょうか。意外とゲームって裏にはいっぱい職業があるんですね!←

↓まだけっこう続きますよ↓
キャプチャ


オマケ「開発vs運営」
すべての会社やプロジェクトに言えることではありませんが、開発チームと運営チームの仲が悪いことはよくあります。お互いゲームがヒットするために何かしらを一生懸命やっているという点では変わりませんが、各々が優先したいことや目線が違うために、よくケンカになったりもすると思います。

運営「ここの数字が超悪い!改善しよう!こういうシステムを入れてくれ!いついつまでに!」
開発「ボケ!他にも色々やってる中でろくに仕様も書かねーで適当に日限切ってんじゃねーよ!」
運営「そうやっていつも出来ない出来ない言ってさー。結局お前ら何なら出切んの?」
開発「じゃぁテメーがゲーム作ってみろやヴォケクサッ!!!」
運営「じゃぁオメーは数値分析(ry」
開発運営「オメーがオメーがっ!!!」
「わぉっ」

みたいな不毛な感じの争い。これは運営が悪いとか開発が悪いとかじゃなくて、プロデューサーやディレクターのまとめ方がイケてなかったり、組織バグをほったらかしにしているマネージャーとかが悪いと、個人的には思ってます。 ケンカしている暇があったら仲良くしましょう。開発は特に運営を他人だと思う傾向があるので、コミュ症アピしてる暇があったら運営のかたをランチに誘いましょう。運営も開発の人達をただの道具だと思う節があるので、人間なんですということをちゃんと認識したコミュニケーションを取りましょう。

↓まだ続くんじゃ↓
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雑なまとめ
そんなわけで、こんなにたくさんの人達がゲーム作りには関わっています。自分の仕事ばかりに気をとられて、他人が理解できないような態度でいるよりも、「自分が出来ないことを一生懸命やってくれてる人がいる。」 と考えれば、もうちょっとピースフルなプロジェクト運用が出来るんじゃないでしょうか。新しい世代のゲームクリエイター候補のみなさんには、そんな素敵なチームワークで面白いゲームを作ってもらいたいなと思いますよ!